第2940回 例会「コロナ禍の観光業界」(休会)

担当:早嵜慶一郎君

 東京オリンピック2020の開会式が、先週の金曜日7月23日にオリンピックスタジアムで行われ、正にオリンピック期間の真最中となります。昭和39年西暦1964年に開催された前回の東京オリンピックから、半世紀以上の実に57年振りの東京開催となります。本来であれば両手を挙げて歓迎し、世界の全人類の為に、全スポーツの成長の為にも盛大に行われ観光立国を目指す日本国としても、数年来の訪日外国人インバウンドの増加や、一昨年のラグビーワールドカップ日本大会などで弾みをつけ、更に東京オリンピック2020にて、観光立国の基盤に大きく前進する事と皆が関心を寄せておりました。

しかしながら現実は大きくかけ離れることになりました。世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスの感染拡大による未曾有の危機となっています。生活環境、社会環境と日々の生活に変化があったのは日本国民の殆どが肌で感じている事と思います。またコロナ禍において営業に大きな支障をきたしている業種は数えきれない程あり、その中でも飲食業やホテル旅館などの観光業が最も影響を受けている業種となります。
 一番最近のニュースでは、西武ホールディングスがホテルなど40施設を1000億円超で売却するとありました。ザ・プリンスパークタワー東京・札幌プリンスホテル・琵琶湖大津プリンスホテルなど10ホテルやゴルフ場・スキー場などのレジャー施設の資産売却で収益を確保する。近鉄グループホールディングスは、10月1日付で8軒のホテルをアメリカの投資ファンドブラックストーンに売却する。都ホテル京都八条・ホテル近鉄ユニバーサルシティ・都ホテル博多・神戸北野ホテル・都リゾート志摩ベイサイドテラス・都リゾート奥志摩アクアフォレスト・都ホテル岐阜長良川・都ホテル尼崎となり売却額は400億円超。
 藤田観光は、東京で「ホテル椿山荘東京」を運営するほか、ワシントンホテルやホテルグレイスリーなどを全国で展開。コロナ禍で業績が低迷し、2020年1~12月の決算で純損益が過去最大の224億円の赤字になった。債務超過の寸前まで追い込まれ、資金確保のため太閤園の売却を余儀なくされた。太閤園の開業は1959年。明治時代に関西財界で活躍し、藤田観光のルーツにもかかわる藤田伝三郎氏の邸宅跡地に立つ。2万平方メートルを超える日本庭園に築100年余りの料亭があるが6月末で営業を終了した。また同グループは関西空港の対岸にある関西エアポートワシントンホテル(大阪府泉佐野市)の営業も11月30日に終了すると発表した。
 阪急阪神ホールディングスは、グループホテル6軒の営業を順次終了すると発表した。
大阪新阪急ホテルなど6ホテルを令和7年度末ころまでに順次終了する。電鉄系ホテルや他ホテルグループでも、売却や閉館などを目にする日々が続いており、その中には格調と伝統を誇る施設が業績悪化により歴史の幕を閉じる。

 レンブラントホテル厚木も宿泊稼働率や宴会稼働率において、一昨年の平時から比べれば大幅な減収となっております。そんな中でもオープンエアを楽しむ農業体験付グランピングルーム宿泊プランなどは、ファミリー層から大変支持されています。今だから出来る事、安心安全を第一に皆様に楽しんでいただけるご宿泊プランやレストランの企画を模索してまいります。今後とも皆様の御愛顧を何卒宜しくお願い申し上げます。

 

クラブ会報・IT委員会 2021年 7月 27日 火曜日 | | 例会