第2963回 例会「国際奉仕とは」

担当:国際奉仕委員長 前田賢一君

1.国際奉仕とは
●1922年、「国際奉仕の概念」が、綱領へ正式に明文化され、現在に至る。
●「奉仕の理想に結ばれた、事業と専門職務に携わる人および地域社会のリーダーの世界的親交によって、国際間の理解と親善と平和を推進する」と定まる。
●第二次世界大戦(1939-1945)を経て、1945年には米国合衆国国務省から要請を受けて、ロータリアン49名が国連憲章の原案作成作業に参加した。
⇒ロータリーの歴史の中でも特筆すべき国際奉仕活動といわれている。
●1917年「アーチ・クランフ基金」承認。1928年「ロータリー財団」名称変更
「ロータリーが基金をつくり、全世界的な規模で、慈善、教育、その他、社会奉仕の分野で、何かよいことをしようではないか」(アーチ・クランフ)

2.世界的有事の際のロータリーの責務
●「ロータリーは中立を守る立場にあり、当該国のロータリークラブとロータリアンは、それぞれ国法を遵守しなければならず、これらの国々の間では友情や親睦を築く事は困難になります。」⇒有事の際には限界もある。
●ロータリアンの責務。(9項目あり)

3.国際奉仕の4つの分野
I.世界社会奉仕活動
1)世界社会奉仕活動とは <WCS :World Community Service>
①発展途上国や開発途上国で国や行政が地域社会のニーズを満たせず、
②その国のロータリークラブも資金の制約等で奉仕活動ができない場合、
③援助を海外の地区やクラブに求め、協力して奉仕活動を行う。

2)世界社会奉仕活動の要件
①プロジェクトが人道的奉仕活動であること。
②2カ国以上のロータリアンが関与すること。
③プロジェクトはこのうちいずれか1カ国で実施されること。

3)世界社会奉仕活動の恩恵
①活動の恩恵は、援助される側の人々だけではない。
②私達の活動によって助けられた人々と喜びを目の当たりにする時、
奉仕を実践したロータリアンも大きな恩恵を受けることが出来る。
③さらに国際理解や親睦を一層深めていく事ができるのです。
④奉仕の相手だけではなく、奉仕をした自分も満たされるのが、真の奉仕です。 

4)ロータリーを通じてのプロジェクトの「資金調達」
①ロータリアン個人やクラブが提供しなければなりません。
②クラブ以外で利用できる資金
⇒ロータリー財団から国際財団活動資金(WF)
⇒地区財団活動資金(DDF)と地区補助金(DSG)

II. 国際レベルの教育及び文化活動
1)ロータリー友情交換
●ロータリアンや家族のための国際交換プログラム
2)世界ネットワーク活動グループ
●ータリー親睦やロータリアン行動グループ

III.特別月間と催し
●毎年2月は「世界理解月間」。クラブは世界平和に不可欠な理解と親善を強調したプログラムと活動を実施するよう要請されています。

IV.国際的な会合
●ロータリアンは国際的な会合に積極的に参加し、国際レベルで友情や親睦を深めることが推奨されています。

V.海外姉妹クラブとの国際交流
●長期的な友好関係を築く。
●その主な目的は、国際親善と親睦活動の推進。
●両国のクラブは共同で相手国あるいは第3国で世界社会奉仕活動WCSプロジェクトに取組む機会も生まれてきます。

4.我がクラブの国際奉仕活動
●創立50周年記念事業〈2011年〉
『タイ北部のナコーンパノムへ消防車の寄贈』
●創立60周年記念事業〈2021年〉コロナの影響で実施できず。
●創立70周年記念事業〈2031年〉

第26代大統領ルーズベルトからロータリー国際交流への賛辞
<1917年、アーチ・フランクRI会長(1916-1917)へ贈ったメッセージ>
政治上の堅い約束や同盟よりも、ロータリーのような団体が持っている理念の方を信じる。国と国との利害があい反し、意見が食い違った時には、いかなる同盟や条約があっても、友好的な関係を保つことはできない。お互いの国民が理解と共感を持ってさえいれば、両国政府間の同盟など不必要である。
ロータリーを組織するような人々の交流は、確実に相互理解を深めるに違いない

「入りて学び、出でて奉仕せよ」

クラブ会報・IT委員会 2022年 2月 01日 火曜日 | | 例会